運動神経が悪い人必見! スポーツにおけるイメージと現実の乖離
今回は文化的な話ではなくスポーツにフォーカスしていきたいと思います。
現在、定期的にスポーツや運動をしていない人でも、以前はやっていたでしょう。
義務教育課程において、Physical Education、略してPE。
もっと分かりやすく言えば体育の授業で色んなスポーツをやってきたはずです。
野球、サッカー、バレー、バスケ、テニス、陸上競技、水泳、体操、スキーに武道…
枚挙に暇がないですね。
スポーツをやったことがある人は多くても、それを得意だと胸を張って言える人は
そう多くはないのではないでしょうか?
悲しいかな、人は大まかに分けて運動神経が良い人と悪い人に分かれます。
ここで言う、運動神経というのは、身体能力とは別ものです。
足が速い人や、力が強い人や跳躍力がある人、持久力がある人は、身体能力が高い。
運動神経が良い人とは少し違います。
仮に野球をするとして、どんなに力が強くても、バットがボールに当たらなくては意味がないですよね?
要はそういうことです。
そんな私は、身体能力も運動神経もお世辞にも人並み以上とは言い難いです。
以前はダイナモと称された無尽蔵のスタミナも今や見る影も無い。
競技によっては戦術理解や道具のスペックでカバーするより外ありません。
そもそも何をやってもフォームがどこか変。なんでも我流です。
しかし、基本や理論は理解している方だと自負しております。
言い訳じみた文言が並びましたが、言ってみれば私はスポーツが苦手な人の部類でしょうね。
翻って言えば、スポーツ全般が得意という人も一定数存在するわけであります。
その代表的な存在が、「百獣の王」こと武井壮さんです。
彼は何をやらせても本当に上手いです。密かに尊敬しています。
以前、武井さんがとあるテレビ番組で、
「自分の身体を100%自分がイメージした通りに動かすことが出来れば、様々なスポーツを極められる」
みたいなことをおっしゃっていました。
例えるなら、ボールを思った所に投げられればをそれを見ずにキャッチ出来る。
これは自分のイメージと身体の動きがマッチしているから出来るんだと。
なるほど。言われてみれば確かにそうだ。
目から鱗が落ちるとはこのことですね。
当たり前のことなんですが、意外と理解できていませんでした。
運動神経が良い人っていうのは身体を自由自在に扱える人のことを言うんですね。
武井さんみたいな人は、何をどうすれば良いのかを正しく理解し、
それを実現させる手段を持っているわけです。
恐らく理論的なことは教われば誰でもある程度は理解できるはずです。
問題は手段の行使が可能か否かです。
私が様々なスポーツで辛酸を嘗めてきた理由がそこにありました。
イメージと現実に乖離が生じている。
想像力に身体がついていっていないんです。
そして、そもそも身体が自分の思ってたのとなんか違う!
私にとってはそこが一番大きなズレでした。
武井さんが言わんとすること以前の問題なんですが……
まぁ、それがどういうことか、ボウリングを例に用いて説明しましょう。
私は以前、ボウリングのスコアがまったく安定しませんでした。
1GAMEでスコア100くらい叩ければ御の字という感じで、
調子が悪ければ50~60台の時もありました。
私は右利きなので右手でボールを投げます。
自分では真っ直ぐ投げているつもりなのですが、
何故かボールがレーンの右側へと曲がっていくのです。
それでピンが1、2本虚しく倒れたりガタ―になったりするわけです。
ゴルフで言う所のスライス、野球のピッチングで言う所のシュートですね。
通常であれば右利きの人が投げたボールは大抵は左に曲がるものなので、
私の投げるボールは逆の曲がり方をしているわけです。
この理由を考えた抜いた結果、一つの結論にたどり着きました。
それは、私の腕が自分が思っているより真っ直ぐじゃなかったんです。
私の腕は、いわゆる「猿腕」という少々特殊な骨格をしており、
普通の人とは違う曲がり方をしています。
猿腕のことは、以前他のスポーツをやっている時に知ったのですが、
どうやらこれがボウリングにも関係しているようです。
また、色んなスポーツをする上でフォームがことごとく崩れていたことにも説明がつきます。
腕の曲がり方を計算に入れていなかったから、イメージと現実のズレが、
ボウリングにおいては右方向へのカーブという形になって顕れていたわけです。
そのことに気が付いてからは、右に曲がることを前提として投げたり、
最終的な力のベクトルを真っ直ぐにするように意識したりして、
以前よりはスコアが安定するようになりました。
(それでも平均100くらいですが……)
しかし、骨格に解決の糸口があったとは。
日常生活をする上では猿腕で殆ど不便がないので長い間気が付きませんでした。
しかし、殊更スポーツの土俵にあがると不利に作用したりするから不思議なもんです。
逆に有利に作用している場面もあるかも知れないと思って調べてみたら
バレーボールのレシーブに向いているくらいしかないという情報を見かけました笑
スポーツにおいては、イメージする力や、感覚を研ぎ澄ますことは大事ですが、
現実を知ることもまた大事なのです。
自分の身体の形や仕組みを理解することが、私にとってはその第一歩でした。
自分は運動神経が悪い、スポーツが苦手だという方は是非、
どうして上手くできないのかを分析してみてはいかがでしょうか。
筋力が足りていない、身体が硬くて思うように動かない……etc
様々な理由がそこにはあるでしょうが、
それを発見することが出来ればあとは解決への方途は自ずと見つかるでしょう。
己を知ることで苦手を克服していきましょう!